近年よく耳にする訪問美容(訪問理容)ですが、普通の美容師とは違うのか?どんな仕事なのか?といったあなたの疑問を一気に解決!
訪問美容専門企業である訪問美容TONAN(となん)の中田が、何かと最近耳にする「訪問美容師」や「訪問理容師」について、徹底解説!
この記事を読めば訪問理美容について分かるように書いていきます!
訪問理美容サービスの対象者
1−1|店舗への来店が困難なお客様を対象にしたサービス
訪問美容を利用することができるのは限られたお客様のみです。「来店が困難」と言いましたが、具体的には要介護・要支援度認定がある・障がいがある・疾病があるといった方が対象となっています。自治体によって扱いが異なる場合があるので「〇〇市 訪問美容」などで検索してみてください。
訪問美容をするために必要な資格・経験はあるの?
1|必ず必要となる資格
訪問美容を実施し、お客様からお金を頂くためには美容師もしくは理容師の免許が必ず必要になります。訪問美容(訪問理容)のために新たに取得しなければいけない資格というものはありません。
2−2|取得を推奨する資格
一方で、訪問美容のお客様は体に不自由がある方が多いです。そのため介護初任者研修を取得することを私は推奨します。
・介護初任者研修(旧ヘルパー二級)
→介護のプロになるために最初に必要な資格です。コスト(お金・時間)はかかるものの、体系的に介護の知識やスキルを身につけることができるので有益な資格です。
また、お客様を紹介していただけるケアマネージャーさんや介護施設さんにも、介護初任者研修修了済みというのは、定量的な安心感を与えれるので、顧客獲得の一助になると思います。
・普通自動車運転免許
→特に地方では、移動に車を使用するケースが多く、勤務地域によって自動車免許はほぼ必須になる場合も多いです。
美容×介護 系の資格は、国家資格ではなく民間資格のみのため、「福祉理美容師」「訪問福祉理美容師」「介護美容師」などの名前でいろんな資格があります。
どの資格が優れているのか?とよくご質問を頂きますが、体系的に学ぶ上で資格の優劣はないと考えています。
(資格はあくまで資格。大事なのはそこからの経験値と学ぶ意欲だと思います。)
3|訪問美容師の仕事内容
3−1|とある訪問美容師の1日の流れ
私たちTONANのスタッフはこのような1日の流れで働いています!
忙しいながらも、休日と勤務日のメリハリを持つことが大切です。
サロンワークとの違い
一番大きな違いは「お客様の身体状況が異なる事」です。
サロンのように1時間近く椅子に座ることができるお客様は、訪問美容業界では少ないものと考えていただいた方が良いです。
特にも難しいのが、寝たきりの方の襟足やもみあげ・後頭部をいかに綺麗に早く仕上げることができるかです。
技術の高さとお客様の病気や身体状況(硬直・麻痺の有無)を正確に判断し、事故の無いように施術するのが訪問美容師の腕の見せ所です!
また、意思疎通が難しいお客様がいる事も理解しなければいけません。認知症や痴呆・耳が遠いなどさまざまな理由がありますので、お客様の状況をステークホルダー(家族・介護士・ヘルパー・ケアマネジャー)と共有し、俊敏な対応が必要とされます。
自分の言葉で要望が伝えられない、「嫌だ」といえず手が出てしまう。こいった事案が発生しやすいことも頭に入れておいた方が良いです。
訪問理美容師の給料は?
4−1|パートタイム訪問美容師の場合
地域や経験などにもよりますが、時給1000円〜1700円になります。
パートタイムの訪問美容師を募集している企業も少ないので、募集後すぐに求人が埋まってしまう印象です。
主な募集媒体としては、indeedなどのウェブサイトやコンビニ・スーパーにある求人系フリーペーパーが主流となっています。
4−2|フリーランス訪問美容師の場合
個人自業主として働く場合には、自身でカット料金やカラー料金を決めることができます。そのため給料は定額ではありません。
また、技術料金の他にも「出張交通費」「駐車場代」「休日手当」など、独自の料金設定をしている事業者も見られます。
開業直後は顧客獲得のために値段を安くしてしまいがちですが、値段の安さで選ばれてしまうとその後の値上げが非常に苦しくなります。
私がいつも開業支援でお伝えしていることは「値段以外で勝負する」ことを大切にして欲しいとお伝えしています。
「いつでも予約が取れる」「目配り心配り」「接客」「アフターフォロー」「こだわった商材」「スピード」などなど、差別化できる要素はたくさんあるはずです。
これらを勘案し、地域の実情や相場に応じて適切な値決めをしていくことが求められています。
訪問理美容のメリット・デメリット
5−1|〈メリット〉 美容師の新たな働き方!
フリーランスで開業する場合、働く時間やお客様からいただく料金も自由に決めることができます。長時間労働や低賃金などブラックな面ばかり取り沙汰される美容業界ですが、
訪問美容師という新たなキャリアを歩むことができます。
また、サロンを経営しているオーナーにとっては、サロンに来れなくなったお客様を一生涯担当することが可能になります。
5−2|〈デメリット〉自分で切り開く力が求められる
訪問美容という言葉もまだまだ認知度が低く、サービス自体を知らないお客様が多くいらっしゃるのも現状です。
サロン経営のノウハウはネット上にたくさんありますが、訪問美容の経営ノウハウはまだまだ事業者数も少なく、ノウハウが蓄積されていません。
自分自身で行動し、結果を判断して改善できる経営者でないと、訪問美容師として独立・収益化するにはハードルが高いです。
訪問理美容業界の今後
6−1|高齢化に伴い需要は増加
日本は2025年に総人口の30%(約3500万人)が65歳以上になります。
それに伴い、外出が困難になるお客様も年々増加していくと見込まれることからますます訪問美容の需要は増加していくと想定されます。
需要が高まる一方、スキルや経験のある訪問美容師(理容師)はまだまだ足りていません。
サロンで働きながらや平日数時間だけなどの多様な働き方が可能なので、ぜひ初めて見ませんか?
6−2|適切なパートナーと進められるか?
一方で、前述したように顧客獲得のための営業・値決めや販促といったマーケティング・採用や教育といったマネジメントを相談できるパートナーがいるかどうかが非常に重要です。
私たち株式会社TONANは訪問美容業界で15年の経験があります。
岩手県盛岡市近郊では多くのお客様に喜んでいただけている一方、その他の地域で訪問美容師が足りないことや、困っているお客様が大勢いる現状に悩んできました。
さいごに
訪問理美容の需要は年々高まり、さまざまなサービスが求められていますが、提供できる訪問理美容師はまだまだ足りません。業界全体を盛り上げるために、新たに訪問美容を始めたい!とお考えの美容師さん・理容師さんを対象にサパット+やサパット公式LINEで無料相談を受け付けています。
どんな小さな相談でも結構です!
訪問美容・訪問理容に興味のある方・美容師免許はあるけど長らく現場に戻っていない方。
すでに事業を始めているけど壁に当たっている方。
美容師。理容師ではないが、事業に興味のある方。
ぜひ訪問理美容という素晴らしい仕事を検討してみてください。
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