介護施設での訪問美容導入がもたらす3つの効果と成功事例

高齢化が進む中で、介護施設 間での顧客獲得競争は、民間を中心に激化しており、 サービス提供内容も時代の変化とともにお客様に求められるものが変化してきております。 具体的 な役割として「 医療的・介護的ケア 」「リハビリ、生活介助」もちろん、 それだけではなく、「 日々の生活の中での楽しみ」「 その人らしさに重点を置いたサービス提供」「暮らしの質(QOL)向上」 が求められてきております。
そんな中、 医療・介護・福祉の分野で注目されているのが「訪問理美容」です。 髪の毛をきれいに整え、ヒゲを剃り整容を整える事は、ケアを受けている本人の「心と体」に良い影響をもたらすと考えられています。
現在は、それぞれの介護施設が独自に美容師・理容師と契約を締結し、 定期的な理美容サービス導入を行っている法人が増えて参りました。
そんな中で、
・理美容事業者と現場のスケジュールの調整に手間取られて職員の負担が増えている
・急な体調不良や仕事を辞めると言った理由で、新たな訪問美容師を探さなければならない
・新規の理美容師のトラブルが多く、新たに探す手間がかかるため利用者や現場の不満を事務所が宥めている。
こういった言う課題も顕在化しています。
訪問理美容マッチングサービスサットではサパットでは、事前審査に合格した全国の訪問理美容師と連携し、高品質な訪問理美容サービスを日本全国でご利用いただけるプラットフォームを提供しています。
この記事では、介護施設・病院・福祉施設に訪問理美容を導入するメリットと、実際の事例をご紹介します。
訪問理美容とは?

訪問理美容とは、美容師や理容師がご自宅や福祉施設、病院などに直接訪問し、カットやカラー、パーマなどの美容サービスを提供する仕組みです。
外出が困難な高齢者や障がい者、小さなお子様を持つご家庭など、サロンに通うのが難しい方々にもプロの技術を届けることができる点が大きな特徴です。
近年では高齢化社会の進展や多様なライフスタイルに合わせて、 従来の床屋サービス、散髪のみならず、他の美容ニーズが急速に拡大しています。
介護施設で導入する3つのメリット
① 利用者のQOL(生活の質)向上
介護施設で生活している方など、美容室への外出が難しくなった方にとって、美容の時間は単なる「髪を切る行為」ではありません。
それは、「日常の中にある非日常」── 自分を整え、リフレッシュできる大切な時間です。
髪型が整うことで、鏡に映る自分に笑顔が生まれ、自信や誇りを取り戻すきっかけになることも少なくありません。
実際にご家族からは、
- 「髪を切った母の表情が明るくなりました」
- 「月に一度の美容が、楽しみになっているようです」
- 「 しっかりとした訪問美容師が来てくれる、この施設に入居して良かった」
といった喜びの声を多くいただいています。
美容という行為がもたらす心理的な効果は、私たちの想像以上に大きく、利用者の心のケアの一環としても非常に有効です。
② 職員の負担軽減と業務の効率化

施設内で理美容サービスを実施しようとすると、職員の方が車いすでの移動や付き添い、施術中の見守りなど、想像以上に多くの負担を背負うことになります。
訪問理美容を導入することで、経験豊富な美容師がご利用者一人ひとりに丁寧に対応します。 中には、 看護師・介護福祉士 等の有資格者や、介護初任者研修をした美容師・理容師もおり、 介護福祉×美容士のプロフェッショナル人材に依頼することで、事前準備から施術、片付けまでをすべてプロに任せることができるため、職員の皆さまは本来のケア業務に専念できる環境が整います。
- 介助の負担が減る
- スケジュール調整がしやすくなる
- 利用者も職員も安心して施術に臨める
といった効果が期待でき、現場の働きやすさにもつながります。
③ 施設の魅力向上・差別化につながる
「しっかりとした理美容サービスが受けられる施設」というだけで、入居を検討されているご本人やご家族に安心感や魅力を与えることができます。
外見が整うことは、入居者の尊厳を守るだけでなく、施設そのものの“質の高さ”を感じさせる要素です。
実際に多くの施設が、パンフレットや施設見学の際に「訪問理美容導入」「訪問理美容師プラットフォーム サパット提携施設」を強みとして打ち出し、イメージアップにつなげています。
さらに、施術日が入居者同士の会話のきっかけになったり、生活にメリハリが生まれるといった、目に見えにくい付加価値も生まれています。
このように、訪問美容は単なるサービスではなく、
利用者の心と身体の健康を支え、職員の負担を軽減し、施設全体の魅力を高める「三方よし」の仕組みです。
成功事例のご紹介

宮城県内のある有料老人ホームでは、サパットを活用し、月1回の訪問美容を導入。
【導入前】
①介護施設の向かいにある床屋さんに訪問を依頼
施術日は現場スタッフ総出で、 床に落ちた髪の毛の掃除、備品の準備、お風呂調整や料金の支払いなど細かな業務がたくさん発生し、「やりたくない業務」になっていた
②男性も、女性も「 早く、 短く、 洗いやすく」
実用性に主眼を置き、本当はパーマしたい。カラーしたいと言う声があっても、無視するしかなく、職員の心理的負担が増える。また、「特養カット」しかできない状況
③お願いして訪問してもらっている為、介護施設スタッフも理容師の機嫌を損ねないよう気を使っていた。
そんな状況の中、事務長が新しく入居を検討している方の施設見学に同行した際に
「こちらの施設では訪問美容師さんは来てますか?母は白髪染めを毎月したいんですけど、お願いできるものでしょうか?」 と言う質問をされ、 このままではマズいと思い、新たな訪問美容サービスの導入に踏み切った。

【導入後】
① 既存の 理容師からの引き継ぎをサパット事務局が担当。 新たに顧客一人ひとりのカルテを作成し、 言語化しづらいが本人が希望しているヘアスタイルの情報収集を開始。
② 利用者の家族へ、 訪問美容師が 変わった旨の案内文をサパット事務局が作成、従来のヘアカットに加え、カラーパーマ、エステ、ネイルといった新たなメニューが利用可能なことを案内。 するとご家族から「白髪染めをしてほしい。」「パーマをかけて欲しい」と言った依頼が増加。「 母が若くなった」と喜ばれた。
③ 訪問する美容師の数が増え、 施設職員の現場負担が減少、 清掃や準備にも工数がかからなくなり、 支払いは全て請求書払いになったため、現場からは「 新しい人に変えてほんとによかった」 と喜ばれた
そして、何よりサービスを受けている。ご利用者様の表情が明るくなり、施術を終えて居室戻ってくると「どう?髪型変わった?」と職員に話しかけるといった、今までなかったような現象が起こるなど、多くの良い変化が生まれています。
導入のポイントと注意点
訪問理美容サービスを導入する際に、重要なポイントと注意点がいくつかあります。
① 利用者様や現場のニーズに合った設計を事前にすり合わせる
施設管理者とサービスを受ける利用者、 またその家族といった多様な利害関係者(ステークホルダー)が存在します。 家族は望んでいるけど、本人は望んでいない。施設内で必要な人とそうじゃない人の差をどうするかといった細かな課題や問題が発生します。
「とりあえず導入してから考える」 のではなく、中長期的にどのようなサービス提供を法人全体として考えているか、 現場負担はどこまで見るのか、 といった点をすり合わせ、契約書を締結しておくことが今後の問題解決にも重要です。
② 信頼できる訪問理美容事業者を選ぶことが大切
訪問理美容業務は美容師または美容師の国家資格を有している人しか提供できません、 依頼する事業者の担当者がちゃんと免許を有しているか? 自治体への事前申請は済んでいるか?法人での申請を行っているか? 個人であればインボイス登録をしているか?といった点をしっかりと確認する必要があります。
過去には安い料金で訪問依頼していたスタッフが免許を持っていなかったと言うトラブルも発生しております、 最悪の場合、業務停止処分などを受け、施設でのサービス提供が困難になるケースもありますので、信頼できる事業者を選ぶことが重要です。
③ 費用負担の低減のため、自治体の補助金・助成金が使えるか確認する
自治体や管轄する保健所ごとにサービス実施のルールや条例がことなります。 また地域によっては補助金や助成金といった仕組みが用意されているケースもございます。 サービス利用者の費用負担を減らしながらも、持続可能な訪問理美容サービスを提供していくために、 使えるものは使うことが非常に重要です!
サパットでは、全国の訪問美容師と提携し、施設の規模やニーズに合わせた柔軟な対応が可能です。
お困りの方はお気軽にご相談ください!

よくある質問

Q:料金はいくらぐらい?
A:地域によって相場は変わりますが、カットは3,000円〜3,500円が目安です。
Q:どんなサービスが受けられますか?
A:カット、シャンプー、カラー、パーマ、 ネイルなどご希望に応じた内容に対応可能です。
Q:導入までどれくらいかかりますか?
A:最短で3週間程度。ご相談後、無料お試し訪問も可能です。
Q:急なキャンセルが必要な場合の対応は?
A:契約内容によりますが、サパットでは訪問予定日の3日前までであれば、キャンセル料が発生致しません。
まとめ
質の良い訪問理美容サービスを介護施設や病院、福祉施設で実施する事は、ご本人はもちろん家族や施設で働くスタッフにとっても質の良い環境作りに寄与します。
ぜひ現状と比較をしながら、より良い場所づくりを行なってまいりましょう!
導入のご相談はサパットへ!
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