家に床屋さんを呼べる？訪問（出張）理容サービスとは？できることや料金相場をご紹介！

この記事でわかること

高齢・介護・病気・怪我・療養中・妊娠中・障がいなどを理由にケアを受けており、様々な理由で美容室・理容室へ行くことが困難な方の元へ訪問し、ヘアカット・カラー・パーマといった理美容サービスを提供するのが訪問理美容サービスです。

主な利用ケースとしては以下の３つが挙げられます。

１｜訪問理美容師サービスを利用できる人

訪問理美容サービスは、高齢である、介護が必要、病気の治療中、怪我の療養中、妊娠中 、障がいがある、移動手段がないなどの様々な理由で、美容室、理容室への来店が困難であるという方向けのサービスとなっております。

さらには親の介護をしている、子供の世話をしているなどケアラーと呼ばれるような方々も、自分が外出することでケアする対象者に危険が及ぶ可能性がある場合には、この訪問理美容サービスの利用が認められました。

一方で忙しいビジネスパーソンや来店ができる健常な方は利用してはいけないという点は注意が必要です。

もし、利用できるかどうかが不安な場合には、依頼する訪問理美容師か最寄りの保健所へ問い合わせていただくと安心です。

２｜訪問理美容サービスでできるメニュー

最も人気・需要があるのは訪問カットです。また最近はヘアカラーも人気です。ドラッグストア等で市販のヘアカラー剤を利用する方もいらっっしゃるかと思いますが、染めムラが出たり、ダメージが強かったりとデメリットもあります。

プロが染めると薬剤も頭皮環境に合わせて準備します。また綺麗に染まるうえに時短と、長時間座ることが難しい方にとってメリットが大きいです。また体が不自由な方に対するシャンプーなどは、体力も技術も必要ですので訪問理美容師に任せる方が安心・安全かと思います。

またパーマであったり、 理容師さんであれば髭剃り（シェービング）も男性に大変人気です。、美容室、理容室で提供されているメニューについてはなんでもできると思っていただいて問題ないです。

他にも、椅子に乗ったままでの婚礼着付けであったりとか、 成人式の着付け、あるいは縮毛矯正、エステティック、ネイル、 フットマッサージ、ハンドマッサージ、そういったケアのサービスまで提供している訪問理美容師さんもいらっしゃいます。ぜひ、 ご自身が受けたいサービスを選んで利用してみてください。

３｜訪問（出張）理美容師の使い方・予約の仕方

①インターネットで検索してみる

ご自身の訪問を希望される「市町村名＋訪問理美容」で検索していただいて、調べる方法が最もメジャーです。提供メニュー・料金・経歴などを比較して依頼してみるというのがおすすめです。

②近くで営業しているの美容室、理容室へ問い合わせる

電話やメールで希望する訪問先の近隣の店舗に問い合わせることもできます。ただ、実際は訪問できるかは店舗の美容師、理容師さんの経験、スキルに依存するところがかなり大きいですので、 断られる場合もあるかもしれません。

それでも仲のいい美容師さんがいるとか、行きつけの床屋さんがあるっていう場合には、直接聞いてみるというのも1つです。

③【介護を受けてる方限定】ケアマネージャーや訪問看護師さんへ相談

在宅で介護をしている場合は、ケアマネージャーさんへ相談してみることもできます。また デイサービスに行ってる場合は事業所と訪問理美容室が提携しているというケースもございます。

「訪問理美容事業者さんをご紹介いただけませんか？」と相談してみてはいかがでしょうか。

④サパットを利用する

どうしても見つからないという場合には、「サパット」という訪問理美容マッチングのサービスがあります。サパットの公式LINEの方へ、「〇〇県〇〇市 に住んでいますが、訪問カットをお願いします」などとご依頼いただけると、サパットの事務局が検索をしてマッチングを行います。まずはお気軽にご相談ください！

４｜訪問（出張）当日、準備するものは？家族は立ち会いが必要？

訪問当日、準備するものについてはありません。ただ、ドライヤーを使用するためのコンセントや、タオル濡らすためのお水やお湯を頂く可能性はあります。

不安であれば予約する際に理美容師に問い合わせてみてください。また施術する場所としては1・2畳ほどのスペースがあれば十分です。リビング・和室・玄関先など希望がある場合にはお伝えください。

「家が汚いので見られたくない」　というご相談も頂きますが、訪問理美容師もプロですので、 汚くても問題ありません！（ゴミ屋敷へ訪問したという強者もおります）

しかしお部屋の明かりが十分にないと施術が難しいですので、施術場所の明るさを確認させていただくことがあります。入られたくない部屋がある場合はその旨を理美容師へ遠慮なく伝えてください。

家族の立ち会い　に関しては、以下の場合は立ち会いをお願いする理美容師がほとんどです。

しかし一方で、普段は介護や育児のために外出が難しいというケアラー側の事情も十分に理解できます。複数回同じ理美容師に施術を依頼している場合など、「いつも通りにお願いします」という依頼ができる関係性であれば、立ち会いは不要であると考えます。訪問理美容師にできることを行いたいという気持ちはありますので、ケアラーさんにとって大切な自由時間を有意義に利用していただきたいと思います。

５｜気になる料金は？支払い方法は？

気になる料金は、店舗での施術に比べて比較的値段が高くなる傾向があります。

地域差はあるものの、大体の相場だと訪問ヘアカット4,000円〜5,000円ぐらいの相場感になるかなと思います。
介護施設で一括でやってる場合とか、デイサービスとかでやってる場合だと、もう少し2,000円〜3,000円安くやってるところもあります。

当然、さらにヘアカラーやパーマをしたりとかすると1万円、メニューによっては2万円近くなるものもありますが、事前に予約の段階で理美容師へご相談ください。
また、支払い方法は基本的には現金で精算という形になります。お支払いする方が離れて暮らしていたりとか、ご家族が当日立ち会えないという状況であれば、銀行振込やクレジットカード清算を承っているサービス提供者もいます。

６｜自治体による費用助成がある場合も！

自治体によっては出張費用の 一部を補填する助成金がある場合があります。しかし要介護認定を受けているなどの条件を設けているケースが多いですが、お住まいの自治体に問い合わせてみてください。

参考までに岩手県宮古市の訪問理美容申請書類はこのようになっています。

助成対象者や金額などは自治体によって変わりますのでまた、行政もしくは訪問理美容師さんへ問い合わせてみてください。ポイントとしては利用者側から主体的に動かないと助成が行われず、自動的に適用されることはほぼありませんで、注意が必要です。

７｜まとめ

1. 対象者
   • 高齢者、介護が必要な人、病気・怪我の療養中の人、妊婦、障害者など
   • 美容室への来店が困難な方
   • 介護施設、病院、デイサービスなどでも利用可能
   • 最近では、介護や育児で自宅を離れられない「ケアラー」も対象に
2. 提供可能なサービス
   • 基本：訪問カット、ヘアカラー、パーマ、シェービング、シャンプー
   • 特殊：着付け、縮毛矯正、エステ、ネイル、マッサージなど
3. 予約方法
   • インターネットで検索
   • 地域の美容室に直接問い合わせ
   • マッチングサービス「さぱっと」の利用
   • ケアマネージャーや介護施設スタッフに相談
4. 準備するもの
   • 基本的に特別な準備は不要
   • 1-2畳程度のスペース確保
   • 電源コンセントの使用許可
5. 料金
   • ヘアカットの相場：4,000円〜5,000円
   • 施設での一括サービスはより安価な場合あり
   • 支払いは主に現金、一部で振込やカード対応あり
6. 自治体による費用助成
   • 地域によって異なる
   • 主に介護を受けている方が対象
   • 基本的にヘアカットのみが対象

注意：詳細は地域や提供者によって異なるため、直接確認することをお勧めします。

このような訪問理美容サービスを提供できる訪問理美容師とサービスを利用したい一般のユーザーとを繋げ、理美容師の検索・予約・決済ができるwebサービス「サパット（https://sapat.co.jp）」を提供しています。

ユーザーは自身の親や祖父母へ、離れて暮らしていても理容師・美容師をサパットで探し、自宅へ訪問してもらうことで外出が難しくてもさっぱりと散髪できる喜びをプレゼントすることができます。家族のつながりを大切にしたいと思っていても、現役世代は仕事や育児で忙しく、なかなか親や祖父母との接点を作りづらい状況があります。その際に誕生日や敬老の日・古希喜寿といった長寿祝いのプレゼントにご利用いただいております。